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ロストバゲージが教えてくれた、新しい旅のスタイル 【旅のコラム】

様々な文化を楽しめる。
これは海外を旅する醍醐味ですが、旅にトラブルはつきもの。
私自身初のヨーロッパ一人旅では、フライトキャンセルや遅延、そしてロストバゲージなどのトラブルに見舞われ、目的地のイタリアに着いた時には荷物も現金もほとんどない状態になってしまいました。

帰りのフライトまでの3週間、無事に生きていけるのか。

初日は不安で仕方がなく、新しく航空券を買って帰国しようか悩んでいました。一人の友人に電話をかけ「帰ろうか悩んでいる」と伝えたところ、彼女は「後悔しないほうを選びな」と言ってくれました。

“初めてのヨーロッパだし帰るのはもったいない。”
“ここで帰ったら自分カッコ悪いな。”

そう思い直すことが出来ました。宿にいても仕方がないし、とりあえず外に出てみようと、宿から8駅隣の中心街にあるお店に向かいました。

もし普通に旅ができていたなら、8駅(約4キロ)もの道のりを移動するには電車やバスを使ったでしょう。しかし現金が少ない私は、少しでも節約しようと徒歩で移動することにしました。

歩いている人や歴史を感じる建築物、お洒落なショーウィンドウやベーカリー。
前日は疲れていて気付きませんでしたが、こうした小さな発見に
ヨーロッパに来たという実感を抱き、心からワクワクしたのを覚えています。

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街並みに感銘を受けながら歩いていると、あっという間に目的地に到着。意外と歩けるものです。
“今回の旅はのんびり旅にして、観光はまた次の機会にしよう”

こう思った私は、ミラノでたまたま見つけた個人店らしいスーパーのおじちゃんに勧められたカフェに行ってみたり、次に訪れた都市フィレンツェでは、壁に書かれたお洒落な落書きを探すためだけに歩いたりしました。

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長距離バスで移動した後には、停留所から中心地までの道のりを歩いたり、宿のチェックアウト後には、電車の時間までぶらぶらと散策をしたり。そうして素敵な雑貨屋さんを発見できたのは、大きな荷物を持たず、身軽だったからこそだと思います。

友達と一緒の旅だったら、相手が疲れていないかとか、行く場所や起きる時間、食べるものなど、相手と話し合って決めなくてはいけませんが、今回は一人旅。

歩きたいときは歩いて、疲れたらご飯を食べる。
直感やなんとなくで行きたい方向を決めて、雰囲気の良い路地裏を歩く。
道が分からず話しかけた現地のおじちゃんの、愉快な口調に和まされる。

こういった経験ができたのは一人旅だからこそでした。

一人旅は、すべて自分の思うままに物事を決めて行動できる良さがある反面、トラブルも自力で解決しなければなりません。

すると自然と行動力や決断力がつき、気付いたときには現地の言葉で会話ができていたりします。

私はそこに、あえて一人で旅をすることの価値があるんじゃないかって思います。

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旅先では、観光地や歴史的建造物を見に行って異国感を味わったり、おしゃれしてレジャーを楽しんだり、その土地特有のツアーに参加したりと、様々な楽しみ方があると思います。

私も旅の計画中は、「あそこ行って、その次はここも行って、ここはちょっとおしゃれしてお気に入りのアクセサリーつけて」なんて考えていました。

しかし、急なトラブルで荷物をなくしてしまい、初めは最悪の気分でした。

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ですが、荷物をなくした故に旅先で歩くという選択をして、歩かなければ気付かなかったことや見ることができなかった物にたくさん出逢うことができました。

持っていく物や行く場所ではなく、自分がどこで何を感じるか。それが一番の旅の醍醐味なのではないでしょうか。

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