サルバドール・ダリから学ぶ、型にはまらない生き方

ある日ふらっと訪れた美術館で出会ったダリ。 私は、彼の独特な世界観に引き込まれていた。きっとあなたも魅了されるはず。 ダリの不思議な世界に皆さんをご案内しよう。

奇才、サルバドール・ダリ

スペイン出身の20世紀を代表する画家であるダリ。彫刻、版画、映画など幅広い分野で活動した。身近な例をあげると、あの有名なチュッパチャップスのデザインを手がけたのも実はダリ。 他にも、ファッション誌「VOGUE」の表紙画や、ディズニーアニメの「不思議の国のアリス」の挿絵なども手がけたことで知られる。

 

 

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それでは、さっそくいくつかの作品を紹介していこうと思う。

心の中を描いた傑作、記憶の固執

 

ダリの代表作の中でも最も有名なのが「記憶の固執」。まるで溶けているかのような、薄く伸びた時計が印象的である。彼は、この「溶けた時計」を夏の暑い日にカマンベールチーズが溶けていく様子をみて思いついた。絶対的な時間を表す時計と、変形可能で曖昧さを感じさせるチーズを組み合わせる斬新さが、ダリらしい。

 

異彩を放つ日用品、ロブスター電話

 

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次に紹介するのは「ロブスター電話」。これはイギリス人のコレクターに依頼されて作った作品であり、実際に黒電話として普通に使用されていたとされる。 創作の意図については、「なぜレストランでロブスターを頼んだ時に、ゆでられた電話が出てこないのか不思議で理由が知りたいから」と述べたそうだ。なぜロブスターかと言うと、ダリはロブスターに性的なものを感じていたからだ。電話のマウスピースの上にロブスターの尾びれを配置することで、性的なイメージを暗示したとされる。

 

 

ダリ独特の世界観を少しでも感じていただけただろうか。ダリは自身を「天才」と称しており、数々の伝説を残したことでも有名だ。潜水服を着て講演会に臨み、危うく死にかけたり。頭にフランスパンを巻き付けて取材陣の前に登場したり。 自分の世界観を持ち、誰に何と言われようが自分らしく表現し続けたダリ。彼のように、子供のような発想を持ち続けながら自由に生きてみるのはどうだろうか。