モダンで情緒的な音楽。世界を虜にするショーン・メンデス

ショーン・メンデス(本名:ショーン・ピーター・ラウル・メンデス 《Shawn Peter Raul Mendes》)はカナダ・トロント出身、21歳のシンガーソングライターだ。英The Observer誌では「Prince of Pop」の称号とともに表紙を飾るなど、今最も注目の若手である。

 

 

この投稿をInstagramで見る

 

Shawn Mendes(@shawnmendes)がシェアした投稿

 

2013年、15歳のショーン・メンデスは動画共有サービス「Vine」でジャスティン・ビーバーのカバー動画を投稿し注目を浴びた。その後は、「Youtube」などにも投稿した数々の動画で人気を集め、「アイランドレコード」との契約を勝ち取った。

2014年にシンガーソングライターとしてデビュー。 デビューシングル「Life of the Party」は、全米のシングルチャートBillboard Hot 100で最高24位を獲得。同チャートでデビューシングルが25位以内に入った男性歌手の最年少記録を打ち立てた。(15歳11ヶ月4日)

 

 

動画配信をきっかけにデビュー、カナダのオンタリオ州出身という二つの共通点から、第二のジャスティン・ビーバーとも呼ばれ、比較されることも多いが、その音楽スタイルは全く違う。
ショーンはギターの弾き語りを中心とするアコースティックなスタイルで、彼が音楽的に影響を受けたのはエド・シーランとジョン・メイヤーである。

ギターを片手に弾き語りをするユーチューバーに憧れたショーンは、14歳の誕生日に両親にギターをプレゼントしてもらい、ギター教室に通い始めた。
しかし、「エド・シーランの曲の弾き方を教えてくれなかったから」と、1日で教室をやめ、毎日4時間独学で練習に励んだというエピソードもある。

 

 

この投稿をInstagramで見る

 

Shawn Mendes(@shawnmendes)がシェアした投稿

 

2015年ファーストアルバム「Handwritten」、2016年セカンドアルバム「Illuminate」、サードアルバム「Shawn Mendes」が3作連続で全米1位を獲得。
マイリー・サイラスとジャスティン・ビーバーに続き “3枚のアルバムが1位を獲得” した史上3番目に若いソロアーティストとなった。

注目度の高さは音楽だけに留まらず、2014年・2015年には2年連続でTIME誌の選ぶ「最も影響力のあるティーン25人」に、Forbes誌では2016年に「注目の30歳以下30人」に選ばれている。

 

 

この投稿をInstagramで見る

 

Shawn Mendes(@shawnmendes)がシェアした投稿

 

人々を惹きつける、卓越したパフォーマンス

詩的でロマンチックなメロディーと、同世代の心を掴むリアルなリリック。そしてキャッチーなリズムに重なる甘くて強いハスキーボイスがショーン・メンデスの魅力だ。

好きな人への止められない純粋な想いをストレートに表したかと思えば、叶わない恋や失恋を柔らかく、時に鋭い言葉で表現するメッセージ性。そこに押しつけがましさは無く、切なく甘酢っぱい余韻を感じさせる。

こうした多様かつショーン独自の音楽的センスが、人々を惹きつけてやまない所以だろう。

まだ無邪気さの残るルックスからは想像できない、甘く囁くような歌声と、ダイナミックにエッジの効いた歌声は聴くもの全ての心を掴んで離さない。

 

 

この投稿をInstagramで見る

 

Shawn Mendes(@shawnmendes)がシェアした投稿

 

そして、「良い人すぎる」と評されるほど非常にファン想いな点もショーン・メンデスが愛される理由だろう。

プライベートで話しかけられても喜んで記念撮影に応じ、宿泊先で出待ちをするファンには時間の許す限り写真撮影に応じたというエピソードもある。

考え方や意識が成熟しており大人びた印象を与えるが、素直で勉強熱心な努力家という点も彼の魅力である。

必聴ショーン・メンデス【編集部のオススメ4選】

今やリリースする楽曲は全てポップチャートを賑わせ、名実共にスターの仲間入りを果たしたショーン・メンデス。そんな彼の魅力が詰まった4曲を編集部が厳選。

There’s Nothing Holding Me Back

2016年にリリース、2ndアルバム “Illuminate” に収録。

これまでに21か国のiTunesで1位を獲得し、25か国でTop5入りを果たしている人気曲。

「僕を押さえつけるものは何もない」というタイトルの通り、ある女性に狂うほど惹かれている男性の気持ちが歌われている。

昔ながらのギターサウンドベースと、現代らしくリズミカルなサウンドが特徴的で、本人も「とてもエネルギッシュで、テンポも早いからエキサイティングだよ」とコメントしている。

 

 

If I Can’t Have You

2019年にリリースした最新曲。

ショーンは約半年の間にたくさんの楽曲を書いたそうで、この曲は自分や友達、家族のために演奏し続け、その度にみんなを笑顔にさせた楽曲だったことから、レコーディングに踏み切ったという。

アップテンポなショーンらしいリズムで、「もし君を手に入れられなければすべてが無意味になる?」と好きな人を一途に想いながらも、切なくどこか苦しい感情をポップに歌い上げている。

 

 

Nervous

2018年にリリース、3rdアルバム “Shawn Mendes” に収録。

本人は「プリンスの曲のようで自信満々な印象を受けるが、実はその真逆で “緊張する” って歌っている。その対比がクールなこの曲を誇りに思っている。」とコメント。

相手のことを想いすぎる余りに、相手を目の前にすると緊張していつも通りにいられない自分を柔らかく、スウィートに歌いあげる。

 

 

Don’t Be A Fool

2016年にリリース、2ndアルバム “Illuminate” に収録。

これまでに紹介してきたポップな曲調ではなく、80年代のブルースを彷彿とさせるような、懐かしくシックなギターの音色に、ショーンの落ち着いた歌声が合わさる切ないバラード曲。

ショーンは自身のTwitterで「 Don’t be a fool は実話。“僕と付き合うべきじゃない。僕は今、道の途中で、やりたいことがたくさんあるんだ。だからきっと上手くいかない。” という経験が基になった」とコメントしている。

 

 

パフォーマーとして、確かなキャリアと実績を積んでいるショーン。アーティストとしてだけではなく、モデルや俳優などマルチな分野での活躍が期待され、次世代をリードする存在だ。
ミレニアル世代屈指のスター:ショーン・メンデスの今後の活躍に目が離せない。

 

イラスト提供

Peg

Instagram

東京を拠点に活動するイラストレーター

width=“90%"