旅の一枚の写真と、それにまつわる唯一無二のストーリー。そんな自分だけの(=own)旅の記録(=graphy)を集めたギャラリー「Owngraphy」。

ニューヨーク / アメリカ | Owngraphy #09

タイムズスクエアで年越ししてみる?と、高校時代の友達に誘われた。

大学では部活に所属しているため、唯一の休みである年末年始には何かしたいと漠然と思っていた。そんな時に「ニューヨークで年越し」なんて面白そうな話に飛びつかないわけがなかった。

 

この写真は、2017-2018の年越しの瞬間のタイムズスクエア。この瞬間をタイムズスクエアで迎えるために、午前10時から現地で待機していた。年越しの時のタイムズスクエアはすごく混雑するので、遅くなると中に入ることは出来ず、なおかつ1度バリケードの中に入ったらもう外には出られない。トイレも暖房も食べ物もないバリケードの中で、-14℃の寒さに耐えながら14時間も待機した。そして、そのあと迎えた待望の瞬間。あの時の感動は忘れられない。

 

タイムズスクエアに着いた時、「ここが世界の中心なんだ」と感じさせられた。人でごった返していて、本当に色々な人がいた。ベビーカーの家族連れもいれば、おじいちゃんが杖をついて一人で歩いていたり、パリピなお兄ちゃん達がスピーカーを持って騒いでいたかと思ったら、酒瓶を片手に肩を落としてとぼとぼ歩くおばちゃんもいた。人種も年齢も関係ない。タイムズスクエアは世界の全てを表しているのではないかとさえ感じた。

実は、初めて1人で飛行機に乗って海外に行ったのがこのニューヨークだった。人生初の旅だったかもしれない。

共に旅をする仲間たちとは、タイムズスクエアで初めて対面した。この旅を通じて、自分の知らないことは本当にたくさんあるんだと感じさせられた。ニューヨークに7日間もいたのに、観光地にはほぼ訪れていない。自由の女神も、博物館も、ミュージカルも、セントラルパークも行っていない。でも本当に楽しかったし、自分の考えていなかった様々な経験をすることができた。一生忘れられない思い出になった旅だった。